2023年01月23日
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冬本番になってきましたね🥶
広島でも積雪となる地域もありまして、まだまだ寒さは続くので皆様お気をつけください!!
それでは今回屋根瓦の寒さとの関係を少しお話しさせていただきます。
誰も屋根の上にあがったことがないのに瓦が割れている。それはもしかすると『凍害』かもしれません。
凍害とは、屋根材の水分が0℃以下になった時の凍結膨張(水が凍ると体積が大きくなる現象)が発生することで、長期間にわたり凍っては溶ける『凍結×融解』の繰り返しにより屋根材が徐々に劣化して割れていく事。職人さんや地域によっては凍て割れ・寒割れ言い方はさまざまです。
寒い地方でよく見られる現象で、屋根でも日があたりにくい面や乾燥しにくい北側面などは特になりやすい。
昔の瓦製造の時点で乾燥や焼成が充分ではないまま出荷されている瓦は耐久性が弱く寒割れが起こりやすい傾向があります。
※瓦の種類(メーカー)によっても起こりやすさは違う。屋根瓦に限らずスレート屋根・外壁なども起きます。
上の写真は屋根の凍害による状態です。
凍害被害により、最終的には『雨漏り事例』になっております。
凍害の恐ろしい所は、生活していて気づかない内に劣化が進行する事です。
寒さに強い石州瓦。
古くから瓦職人たちが伝えてきた『石州ものは凍てに強く水を通さない』
そう言われ続けてきたにはしっかりとした理由があります。
陶器瓦業界では吸水率の低さがトップの品質。
石州瓦は島根県の石見地域に広く分布している耐火度 が高い都野津層の粘土を用い, 1200°C以上の高温で焼成して製造されている為。その結果、石州瓦は他産地の瓦よりも凍害や塩害に強いと言われている
瓦の焼成温度比較
※一般的に陶器製品は焼成温度が高いほど高品質と言われています
石州瓦 | 他産地瓦A | 他産地B |
1200℃以上 | 1100℃〜1150℃ | 970℃〜1100℃ |
今では他産地の製品も品質向上していますからね!その中でものお話です😊
広島県では県北・東広島市などでは赤い屋根瓦よく見かけることはないですか?
それはほとんど石州瓦ですよ〜
粘土・セメント系の土由来の屋根材はできあがった状態(新品)で少なからず水分を含んでいるのですが金属屋根材は水分を含むことがないので、水分を含む製品が心配の方は金属屋根材を選択することをお勧めします。
最近ではガルバリウム屋根材も人気ですね😊
重量は瓦より軽いので、重量を少しでも軽くしたい等。軽量を考えている方も良いのではないでしょうか。
それではこのへんで👋
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